美里町立中学校における休日の部活動の地域移行に向けて

はじめに

部活動は、スポーツを通して体力向上や責任感・連帯感の涵養に資するだけでなく、他者との関わりの中で主体性や社会性、忍耐力等を育むことのできる教育的意義が高い活動と言えます。さらに、そこで得られた達成感や自己肯定感は生徒に自信を与え、その後の成長や自己実現のための大きな財産となります。

しかし、近年の少子化や放課後の活動の多様化は、本町の中学校の部活動において、単独でのチーム作りを困難なものにし、その結果、今後の部活動の存続は極めて危ういものになっている。さらに、教職員の働き方改革における長時間労働という課題の改善に、休日の部活動が大きく関わっていることが指摘されています。

このような中学校部活動を取り巻く状況の中で、令和2年に文科省から「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」が示されました。さらに、令和4年6月と8月には「部活動の地域移行に関する検討会議提言」が示され、同年12月にスポーツ庁及び文化庁は「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」（以下、「国のガイドライン」と称する。）を策定されました。このような国の方針を受け、令和5年4月に熊本県教育委員会から「熊本県公立中学校における休日の運動部活動の地域移行推進計画」（以下、「県の推進計画」と称する。）が示され、これらを踏まえ、美里町立中学校における休日の部活動の地域移行に向け効果的に取り組みます。