農作業中の事故や熱中症に気をつけましょう!
農業においては、毎年300件前後の農作業中の死亡事故が発生し、就業人口10万人当たりの死者数も増加傾向にあり、他産業との差は拡大しています。
県内でも農作業中の事故や熱中症が発生しております。
農作業中の事故
農作業中の事故は、農業機械の転落・転倒が多く起きており、特に乗用型トラクタによる死亡事故が多くなっています。
<事故事例1>
牧草の刈り取りのため、農道からほ場に進入した際、約1mの段差 により横転した。初めて入るほ場であり、普段は歩いてほ場の状況 を確認するが、事故時はこの確認を行っていなかった。
<事故事例2>
畑 進入路からではなく、畦畔からほ場を出ようとしたため、トラク ターがウィリーし、後ろにつけていた培土機が外れた後、トラク ターがひっくり返り、その下敷きになった。
転落・転倒事故から身を守るために
【事故防止】危険箇所の確認と対応
1.現場で転落転倒の可能性のある危険箇所を確認
・草が伸びており、路肩がどこまであるか確認できない
・幅員が狭く、路肩が軟弱である
2.具体的な対応策を決定
・危険箇所を修繕、補強する
・草刈りや目印の設置
【被害軽減】シートベルトの装着とヘルメットの着用
・シートベルトの装着
・フレーム・キャビン付きのトラクタを使用(事故時の死亡率が1/8に)
・ヘルメットの着用


熱中症
〇熱中症とは、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。ヒトは暑い環境下や運動時に体温が上がる際、「皮膚血流量の増加」と「発汗量の増加」によりその上昇を防ごうとします。
〇発汗量の増加により、汗をかきすぎると体液を失い続け、体内の水分不足による「脱水状態」となり熱中症になる危険性が増加します。

【熱中症にならないために】
1.その日の天気や気温の確認はもちろん、熱中症(特別)警戒アラートが発表されていないか確認し、一日の作業内容を考えましょう。
2.高温時の作業や、一人での作業は避けましょう。また、こまめに休憩&水分補給をしましょう。
3.熱中症対策アイテム(ファン付き作業着やミスト扇風機など)を活用しましょう。

更新日:2024年06月28日