プラスチックごみ問題について考えよう!

更新日:2024年03月12日

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 「プラスチックごみ問題とは?」「問題解決のために私たちに何ができるのか?」を紹介します。

はじめに

 プラスチックは石油から作られており、他の素材と比較して軽量で丈夫、加工もしやすいことから私たちの生活に多大な利便性と恩恵をもたらしています。

 一方で、優れた耐久性・安定性ゆえ、自然界で分解されにくいという特徴があり、海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題等との関連も指摘され、国際的な課題となっています。

プラスチック問題の概要

現状

  • 日本の1人当たりのワンウェイ(注釈1)プラスチック容器包装廃棄量は世界で2番目に多いと言われています。(注釈2)
  • 金属等の他素材と比べて有効利用される割合は、日本では一定の水準に達しているものの、世界全体では未だ低いと言われています。(注釈2)
  • (注釈1) ワンウェイとは、通常一度使用した後にその役目を終えることをいう。
  • (注釈2) 「Single-use plastics:A roadmap for sustainability」(国連環境計画、2018年)。

地球温暖化の問題

 プラスチックは、燃やすと地球温暖化の原因となる温室効果ガス(CO2)が多く発生します。温暖化は猛暑や記録的な豪雨など、地球規模の気候変動を引き起こすとされています。

資源枯渇の問題

 プラスチックの原料である石油資源は有限であり、不要なプラスチックを使用することは、資源の枯渇につながります。

海洋汚染の問題

 世界全体で年間数百万トンを超えるプラスチックが陸上から海洋へ流出していると推計されています。(注釈3)また、このままでは、2050年までに魚の重量を上回るプラスチックが海に流出すると予想されています。

(注釈3) 「THE NEW PLASTICS ECONOMY RETHINKING THE FUTURE OF PLASTICS」(エレン・マッカーサー財団、2016年)。

私たちにできること

 私たちの生活に多大な利便性と恩恵をもたらしているプラスチックは生活に欠かせないものです。まずは、私たち一人ひとりができることを実践していきましょう。

  • ごみを出さない…マイバッグやマイボトルを持ち歩く。
    使用後のプラスチックは再利用またはリサイクルする。
  • ごみを適切に管理・処分する…分別ルールを守って決められた日・場所に適切にごみを出す。
  • 環境に優しい製品を選ぶ…バイオプラスチック(注釈1)などの環境に配慮した製品を購入する。
  • ポイ捨てをしない…外出先などでごみ箱がない場合は、自宅に持ち帰るなど適切に処分する。
  • ごみを拾う…地域の美化活動、環境保全活動に積極的に参加する。

(注釈1) バイオプラスチックとは、植物由来の資源(バイオマス)を原料とする「バイオマスプラスチック」と微生物等の働きで最終的に二酸化炭素と水に分解される「生分解性プラスチック」の総称のことをいう。

国のプラスチックごみ問題の取組

 国は、資源・廃棄物制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化、アジア各国による廃棄物の輸入規制等の幅広い課題に対応するため、「プラスチック資源循環戦略」を策定しています。

 詳細は、上記リンクからご確認ください。

美里町のプラスチックごみ問題の取組

 町では、不法投棄廃棄物による河川の汚染、廃棄物の海洋流出を防ぐため、毎年4月と6月に住民参加型の一斉清掃活動を実施しています。

 また、平成26年度から、プラスチック製容器包装の分別収集を開始し、プラスチックごみのリサイクルを促進するとともに、可燃ごみの減量化による環境負荷の軽減に努めています。

他市町村(熊本連携中枢都市圏:注釈1)のプラスチックごみ問題の取組

(注釈1) 連携中枢都市圏とは、地方圏において、昼夜間人口比率おおむね1以上の指定都市・中核市と、社会的、経済的に一体性を有する近隣市町村とで形成する都市圏のことをいう。「熊本連携中枢都市圏」は、熊本市、山鹿市、菊池市、宇土市、宇城市、阿蘇市、合志市、美里町、玉東町、大津町、菊陽町、高森町、西原村、南阿蘇村、御船町、嘉島町、益城町、甲佐町、山都町の19市町村で構成される。

参考:プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律の策定

 令和4年(2022年)4月1日に、製品の設計からプラスチック廃棄物の処理までに関わるあらゆる主体におけるプラスチック資源循環等の取組を促進するため、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されました。

 この法律は、各主体がプラスチックの3R+Renewable(再生材、バイオプラスチック等への変換)に取り組みやすい環境を整え、プラスチックの資源循環を促進することを目的としています。

この記事に関するお問い合わせ先

住民生活課 環境政策係
〈美里町役場 中央庁舎〉
〒861-4492 熊本県下益城郡美里町馬場1100番地
電話番号:0964-46-2116(直通)​​​​​​​
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