雄亀滝橋(おけだけばし)

更新日:2024年03月01日

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枯草の先に、半円形の石橋の橋脚となっている雄亀滝橋が渡っている写真

県指定文化財

県内最古の現役用水橋

 文化10(1813)年、砥用手永惣庄屋・三隅丈八は、石野村以下十余箇村の灌漑の為、緑川の支流、柏川より取水する延長11キロメートルの柏川井手の開削に着手。桶嶽の深い谷に工事がおよんだ際、野津の石工・(岩永)三五郎に水路橋架橋を依頼し、文化14(1817)年に完成した。記録には、郡代・不破敬次郎、山支配役・篠原善兵衛の名も見られ、当時の工事の様子がわかる。三隅家文書には、柏川井手開削(雄亀滝橋架橋)事業について「砥用国始以来ノ大業」と記されており、難工事であったことがうかがえる。架橋後190年以上が経過しているが、現在も農地(113ヘクタール)へ農業用水を供給する役目を担い続けている。
 県内の架橋年代がわかる現役用水橋の中では最古の眼鑑橋である。

曲線を描いた川に沿って、芝生にタイヤの跡ができた道が先まで続いている写真
表:雄亀滝橋(おけだけばし)について
項目 内容
橋長 14.0メートル
橋幅 3.63メートル
橋高 10.7メートル
架橋年 文化14(1817)年
事業主 砥用手永惣庄屋・三隅丈八
石工 野津石工・(岩永)三五郎
所在地 美里町石野

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