町長 年頭のご挨拶
令和3年 年頭のご挨拶
昨年から続くコロナ禍での新年。本来は健やかに、そして希望に満ちた形で迎える新しい年であろうと思いますが、新しい生活様式で様々な事を制限された中で迎える令和3年は、どのような心境でお迎えになられましたでしょうか。
まだまだ先が見えない状況は続きます。当たり前の様に開催していた催しや、当たり前だと思っていた日常も大きく様変わりしてしまいました。がしかし、明けない夜はありません。近い将来、人類はその英知を持って必ずこの状況を打破できると信じています。
その日が来るまで、自らできる感染予防を引き続き徹底し、感染拡大の防止に努めて頂きますよう宜しくお願い申し上げます。
令和2年12月5日、美里町長としての3期目がスタートしました。美里町の人口は令和元年6月末、ついに1万人を切りました。その後も減少は続き、令和2年12月1日時点では、9,693人となっています。
全国的に見ても中山間地を抱える地方自治体の人口減少には歯止めがかかっておらず、東京や都市部への人口集中は続いています。地方交付税に頼るわが町の財政においては、人口減少→税収等の減少→住民サービスの低下に繋がって参ります。急激な社会環境の変化を生じさせない為にも、急速に進む人口減少の速度を何とかして緩やかにする必要があります。先ずは近年、定住や移住希望の問い合わせが多い、中央北地区の町営水道整備を進めて参ります。宅地を探される際、どうしても心配されるのが水の問題です。生活する上で欠かすことは出来ません。水環境を整えることによって、移住地・定住地として選ばれる地域を確立し、美里町全体の人口減少対策とします。併せて、町内至る所に残る空き家の活用策を模索しながら、自然豊かで子育て政策も充実している、安心して住み続けることが出来る「選ばれる故郷」を目指します。
昨年美里町では「eスポーツでいい里づくり事業」への取り組みを開始しました。これは 1.認知症予防を軸にした高齢者の健康対策 2.若年層のICT教育の充実 3.高齢者と若年層の世代間交流の推進を目的としています。今後更にデジタル化が進む世の中にあって、活用の仕方や教育への導入はあらゆる世代に有意義なものであると考えております。このような取り組みも、子供からお年寄りまで様々な方々に「住みたい・住んで良かった」と思って頂ける、そんな美里町の一つの強みになればと考えております。
日本全体の人口が減っている中で「選ばれる故郷」の創造に向け一歩一歩前進して参ります。
町民の皆様には本年も変わらぬご指導ご鞭撻、ご理解とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
美里町長 上田 泰弘