町長のメッセージ
平成29年 年頭のごあいさつ
新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は大雪に始まり、地震・豪雨と大きな災害に見舞われた1年でした。それらの被害は甚大で、まだまだ爪あとも色濃く残っており、今もなお仮設住宅をはじめとし不便な生活を余儀なくされている方々も多くいらっしゃいます。改めましてお見舞いを申し上げます。
さて、昨年12月までに査定を受けた被災箇所の発注も随時行われ、いよいよ復旧・復興も本格的に動き始めます。町の予算も例年は65億円程度で推移しておりますが、平成28年度予算は既に124億円を超えました(12月定例議会終了時点)。いかに被害が甚大であったか予算規模だけで考えても容易に想像がつくと思います。これだけの災害ですので、道路や河川、農地等の復旧には最低でも3年以上かかるのではと予想しており、同時に、被災された方々の生活再建等もしっかりと支援していかなければならないと考えております。
町民の皆様にはまだまだご不便をおかけする事も多々あると思いますが、ご理解を賜り、町民一丸となってこの難局を乗り越えなければならないと考えます。この様な災害は日常的に起こるものではありません。しかし、今を生きている私達がしっかりとこの災害を乗り越えて後世に素晴らしい美里町を残して行かなければならないと考えます。皆様のお力添えを宜しくお願い申し上げます。
昨年の11月22日に再選を果たさせて頂きました。一日も早く復旧・復興を成し遂げろとの檄と受け止め、精一杯対処して行きたいと気持ちを新たにしたところです。
先述のとおり復旧に関しては多大な予算と時間、そして労力が必要となります。しかし、復興に関しては地方創生と絡めながら実行していく必要があると考えます。復旧が終わり、復興が完遂された時に元の環境よりも発展していた、という次元を目指さなければならないと思っています。
1期目の4年間で、企業誘致や子育て支援策等の充実、現在整備中のブロードバンド事業など、ある一定の結果は残せたのではないかと思っています。しかし、地方創生を更に進めて行く上で最も重要になってくるのが人口減少を如何に緩やかにしていくか、定住者を如何に増やすかだと考えています。
「働く場がなければ」「最低限のインフラ整備がされていなければ」「子育てに理解とサポートがあれば」「住む場所があれば」などといった課題を解消しつつ、さらに美里町をPRし、美里町の存在とその良さを知って頂く。そして、この町に住んでみたいと思ってもらえるよう、復興に絡めながら並行して考え、実行していかなければなりません。
全ての町民の皆様の笑顔があふれる、小さくてもキラリと光る美里町を再建していく。そのスタートの年と位置づけ、復旧・復興に全力で取り組んで参りますので本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
オール美里でこの難局を乗り越えましょう!
美里町長 上田 泰弘